2025年7月28日
こんにちは!
大阪市城東区・蒲生四丁目の【かとう歯科クリニック】です。
今回は、糖尿病とお口の健康、特に歯周病との深い関係についてお話しします。
実は最近の研究で、マウスウォッシュの使用が血糖コントロールにも影響するかもしれないという結果が報告されているのをご存じでしょうか?
🔍2型糖尿病と歯周病の関係
歯周病は、「糖尿病の第6の合併症」と言われるほど密接な関係があります。
日本でも糖尿病患者数は1,000万人以上とされ、その多くが歯周病を併発しているともいわれています。
さらに、歯周病による慢性的な炎症が、インスリンの効きを悪くし、血糖値が下がりにくくなるという悪循環が起こることもあります。
🧪注目の研究:マウスウォッシュで変化が?
最近発表された研究(Scientific Reports, 2024年)では、
クロルヘキシジン入りマウスウォッシュを12週間使用した結果、
• 歯周病原因菌(特に「レッドコンプレックス」)が大幅に減少
• 血糖コントロールの指標である「HbA1c値」が約1%低下
という有意な改善が報告されました。
📈実際のデータから見えたこと
研究では、2型糖尿病患者224名を対象に解析。
クロルヘキシジン入りのマウスウォッシュを1日3回うがいするだけで、
• 歯周病菌が減り
• 血糖値のコントロールも改善傾向
という結果が得られました。
とくに、レッドコンプレックスが完全に消失した人も多く、
歯周病ケアが血糖管理にもつながる可能性が示されたのです。
💡歯と全身の健康はつながっている
今回の研究からわかることは、
「歯周病の治療や予防をすることで、糖尿病の症状も改善に向かう可能性がある」
ということ。
つまり、お口のケアは単なる歯の問題ではなく、全身の健康に直結しているというわけですね。
🦷当院でも歯周病ケア+生活指導を実施中!
かとう歯科クリニックでは、歯周病治療だけでなく、糖尿病と関連する生活習慣へのアドバイスや、
クロルヘキシジン洗口液の使用指導も行っています。
市販でも販売されていますが、
当院では 「コンクールF」 を取り扱っております。
「歯ぐきが腫れている」
「最近HbA1cが高めで気になる」
という方は、ぜひ一度ご相談ください!
📩まとめ
• 2型糖尿病と歯周病は深く関係している
• 歯周病菌が血糖コントロールに影響を与える可能性あり
• クロルヘキシジン入りマウスウォッシュで菌が減り、HbA1cも改善傾向
• お口の健康が、糖尿病治療の一部になる時代です!