2026年4月03日

「最近、少しむせやすくなった」「硬いものが噛みづらい」……。 そんなお口のささいな変化を放置していませんか?
「オーラルフレイル」とは、歯の減少や、噛む力・飲み込む力といった「口のまわりのささいな衰え」が積み重なった状態を指します。いわば、お口の機能の初期段階の低下です。
しかし、これを放っておくと全身の身体機能の低下を招き、将来的に要介護リスクを高める原因になることがわかっています。
こんな症状はありませんか?セルフチェック
以下の5つの項目に当てはまる方は、オーラルフレイルの可能性があります。
1️⃣以前より硬いものが噛みづらい(お煎餅、たくあん、お肉など)
2️⃣食べこぼしが増えた
3️⃣お茶や汁物でわずかにむせることがある
4️⃣滑舌が悪くなった(特に「タ・カ・ラ」の音が言いづらい)
5️⃣口が乾きやすくなったなぜ「口の衰え」が全身に影響するの?
お口のトラブルは、単に「食べにくい」だけでは終わりません。実は、全身の筋肉が衰える「サルコペニア」の引き金になると言われています。
サルコペニアとは?
加齢に伴い、筋肉量や筋力が低下すること。転倒や骨折、入院リスクを大幅に高めてしまいます。オーラルフレイルがある人は、健康な人に比べてサルコペニアのリスクが約2倍も高いというデータもあります。
〜負の連鎖(オーラルフレイル・サイクル)〜
1️⃣噛めない・飲み込めない(オーラルフレイル)
2️⃣食事の楽しみが減り、食欲が低下する
3️⃣低栄養状態になる
4️⃣筋肉量・筋力が低下する(サルコペニア)
身体機能が低下し、さらにお口の機能も低下する……
このように、お口の衰えは負の連鎖を招き、日常生活の活力まで奪ってしまう恐れがあるのです。
唾液の減少が招く「お口のトラブル」
噛み応えのあるものを避けたり、会話が減ったりすると、唾液の分泌量が少なくなります。 唾液にはお口の中を掃除する働きがあるため、分泌が減ると汚れが溜まりやすくなり、虫歯(カリエス)や歯周病のリスクが急増してしまいます。
まずは「気付くこと」から始めましょう
オーラルフレイルを防ぐ第一歩は、ご自身のお口の変化にいち早く気付くことです。「年だから仕方ない」と諦める前に、日々の食事や会話の様子を振り返ってみてください。
もし思い当たる点があれば、ぜひ当院へご相談ください。 適切な口腔ケアやトレーニングを受けることで、お口の機能は維持・改善することができます。いつまでも美味しく食べ、楽しく会話ができる健康な生活を一緒に守っていきましょう!
お口のささいな違和感、歯科医師・歯科衛生士にお気軽にご相談ください。